市街地が広がり、身近な自然が減った
人口集中地区の面積は82km²→165km²と倍に。耕地は約30年で3割以上減り、原野は1997→2025年で17%減。森林は約1.2万haで横ばい。山はあっても、歩いて行ける自然が少ない。
出典:国勢調査・国土数値情報/福岡市統計書
校庭が狭く、開放時間が短くなった
1校平均555人の大規模校が多いため。土日祝の校庭開放は2013年まで10時〜17時(市の資料)、今は13時〜17時。短くなった理由は市に照会中。放課後の遊び場「わいわい広場」は週3回程度・16時45分までで、登録は全児童の約28%。2010年に市の会議は「平日5日が望ましい」とした。
出典:福岡市統計書/文科省 公立学校施設実態調査/市教委 点検・評価報告書
公園に「ボール遊び禁止」の看板、でも市は禁止した公園の数を把握していない
禁止は苦情を受けて公園ごとに区と地域で決めている(2017年答弁「禁止せざるを得ない状況となってくる」)。地域でルールを決め直すコミュニティパークは約1,700公園中7公園。2002〜04年度に遊具を211基撤去し、更新は73基。常設のプレーパークはない(2021年答弁)。プレーパークへの市の支援予算は0円で、横浜市は7,027万円(27か所)、北九州市は340万円。 見方:禁止は、苦情に応える一番楽な方法。でもそのつけは、声を上げられない子どもの遊ぶ機会に回る。苦情を出す住民を責めるのではなく、時間帯を分ける、柔らかいボールに限る、地域でルールを決め直すなど、禁止以外の選択肢を市が用意していないことが問題。まず、禁止している公園がどこに何か所あるかを調べて公表する。
出典:市議会会議録 2005〜2025年/市 コミュニティパーク事業概要
歩いて行ける公園が狭い
公式の8.49㎡/人のうち25.6%は国営・海の中道1か所。1人当たり公園面積の政令市順位は9位→11位。徒歩圏に公園がある人の割合は非公表。小学生の保護者の61%が「のびのび遊べる施設や場所の充実」を求めている。
出典:国交省 都市公園等整備現況調査/第6次福岡市子ども総合計画
体を動かさず、画面を見る時間が増えた
平日2時間以上ゲームをする福岡県の小6は30.6%(2014)→53.0%(2024)。全国の自然体験は1998年より少なく、2010年代以降も減っている(「多い」子44.7%→33.8%、2012→2022)。福岡市・県独自の自然体験の推移はない。
出典:スポーツ庁 体力・運動能力調査/全国学力・学習状況調査/国立青少年教育振興機構
子育て環境が、福岡への愛着の急所
18項目のうち「福岡が好き」と最も強く結びついているのが子育て環境(相関1位)。愛着の急所は、食でも交通でもなく子育て。
出典:市政に関する意識調査 R7
学校と公民館に、使われていない余白がある
146校のうちクラス替えができない学校が12校。市は2020年に余裕教室などで300教室を確保。公民館150館を年1回以上使う市民は24%(目標50%)。余白は、風の谷に使える場所でもある。
出典:市教委 児童生徒数一覧/教育長答弁/市の成果指標
子育て予算の伸びは、お金の支援が中心
給付型は給食無償化89.9億円、子ども医療費79.6億円、第2子以降の保育料無償化27.5億円など。場と人の支援はスクールカウンセラー、不登校対策、わいわい広場、居場所づくりなど21事業。放課後児童クラブを含めると95.6億円で、差は2.2倍に縮まる。スクールカウンセラー等は15年で7.2倍に増えており、場と人の支援も伸びてはいる。
出典:各局の当初予算案の概要・予算説明書(2026年度)から集計